ダーリンはアフリカ人 ~国際結婚&子育てのリアル~

国際結婚や子育てのリアルをお伝えします!

国際結婚(結婚前)~アフリカの家族とのつきあい方「家族」の定義の違い~

外国人(アフリカ人)との国際結婚を選んだ私。結婚前にも結婚後にも、山あり谷あり色々あるのが常ですが、私たちの場合、結婚前に真剣に話し合ってよかったことが3つありました。今回はそのうちの1つ目、「家族」の価値観や定義の違いについてお話ししたいと思います。

 

私の結婚前の「家族」といえば、父、母、兄弟+祖父母みたいな感じ。あくまでも近親者。働きはじめてからの会う頻度といえば、同じ東京住まいでも月に1回程度。電話することほぼなし。

 

ダーリンの「家族」の説明を受けてみると、父、母、母(第2夫人)、妹×数名、弟×数名、いとこ×数名、叔父叔母×数名、母の姉の子供の子供、父の親友、などなど、とにかく範囲が広く、人数が多い。ていうか「いとこ」が多いけど、よくよく聞くと「それはいとこじゃないよね?」「じゃあ日本語で何ていうの?」「…親戚?」なーんて会話もしばしば。説明もできないくらいの大家族!!

 

加えて、うちのダーリンの実家は一夫多妻。つまり、私の義母は2人。義父は1人。日本で聞いたらなんだそりゃぁ!という話。もちろんダーリンと血の繋がったお義母さんは一人だけだけど、実の母も養母も同じように扱うというのがお約束。小さいときには、実母がフルタイムで働いていて、養母がずっと家で子供の面倒を見てくれていたそう。ある意味効率的で、すごく家族に優しい仕組み。

 

でも、こんなことが(精神的にも、経済的にも)できちゃうのは、義父が素晴らしい人間性の持ち主だからこそ。現代の世の中では、一夫多妻を選ぶ人は少なくなっているようだし、争いも絶えないという話を耳にしたりします。家族も色々ですね。よく友達には「え、じゃあ、あんたも一夫多妻でいいの?!」と聞かれますが、私はいつも、「まず一人の妻を満足に養えてから次を考えてください」とダーリンに言ってあります(笑)

 

さて、家族の話に戻って。とにかくダーリンの「家族」は広い。兄弟だって決して血が繋がっているわけではなく、じゃあ他の兄弟のお母さんって誰?と聞いても「知らない。そんなことは大事じゃない」と一蹴。血縁関係云々ではなく、「一つ屋根の下でずっと一緒に暮らしてきた」のであれば、それは彼らにとって紛れもなく「家族」なのだと教わりました。寛大な心はアフリカの大地の象徴。

 

そしてこの広い「家族」を愛するべく、海外に住む「家族」にマメに連絡することが求められます。だから土日は親戚に電話していたらあっという間に一日が終わってしまう(笑)離れて暮らしていても声くらいマメに聞かせなきゃというお互いの愛が、離れ離れの家族を繋いでいます。だからこそ、再会して目の前に家族がいるときの喜びもひとしお。土日家族とばかり話している…という不満の声が漏れてしまいそうですが、家族への愛を行動に移せるのは素晴らしいことと思って、多目に見てあげてくださいね。

 

まとめです。結婚前に心得ておかなければいけない「家族」の価値観や定義について。

・彼らにとって「家族」は本当に大切な存在で、多くの人が「家族」というカテゴリーに分類される。人数は多く、血縁は絶対でないこともしばしば。相手が「家族」と呼ぶ人はみんな「家族」だと素直に受け入れ、余計な詮索はしない方がベター。

・今でこそSkypeなどがあるものの、「家族」に連絡するのは1週間の大イベント。電話が長くても、電話代がかかっても、ある程度は多目に見てあげよう。

・結婚するということは、その「家族」の一員になることで、個人と個人の好き同士の関係を遥かに超越している。結婚前に彼の大切な「家族」には出来るだけ会っておいて、お互いに信頼できる人を一人でも見つけておけるといい。

 

何よりも、お互いの「家族」の価値観や定義を理解した上で自分たちがどんな「家族」を作りたいかが、未来に向けて最も重要なこと。どんなに喧嘩しても、じっくり時間をかけて話し合っておきたいポイントだと思います。

 

★このブログでは外国人(アフリカ人)との国際結婚の経験を持つ日本人女性の体験を公開しています。周囲に外国人との恋愛や国際結婚で悩まれている方がいらっしゃれば、ぜひシェアしてください★

 

★国際結婚といっても、ケースは様々。ここに書いていることは「ダーリンはアフリカ人」の私のケースであり、アフリカの中でも国によっては当てはまらないこともありますので、あくまでも個人のケースとしてご理解ください★